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どんな本か(あらすじ)
「二日月」は、2016年の小学校中学年(3年、4年)の読書感想文課題図書に選ばれている本です。
障害を持って生まれきた妹は、母乳をうまく飲めず、なかなか体重が増えなかったりで、お母さんは妹に付き添いぎみ。寂しい気持ちに耐えながら、家族とともに成長していくお姉ちゃんのお話です。
グッときたところは以下のとおりです。
家族のきずな
障害を持って生まれてくるということは、ある意味、どうしようもない。
それをお母さんが支え、お父さんも支える。お姉ちゃんも。
だけど、そんなに簡単ではない。
お母さんは、やっぱり強い。すごい。子供の前で弱音をはかない。迷いもあまり見せない感じ。
お父さんは弱い。なんでこんなことになったんだろうと、戸惑いを隠せない中で、だけどいろいろ調べたりしながら、ちょっとずつ、強い気持ちを持つようになっていく。
お姉ちゃんも、寂しい気持ちに耐えながら、やっぱりちょっとずつ成長していく。
それぞれ個人で、悩んだり、もがいたりしながら、最後は、家族で支え合う。
やっぱり、家族なんだ。
正直な気持ち、仕方ない 。
妹のメイの状態が落ち着いたとき、アンが学校の参観日に演じる劇を見に、お母さんが妹をおんぶして、やってくると言い出した。
お母さんは、いつもメイに手がかかって、お姉ちゃんに気が回っていないことを残念に思っていたんだろうね。だから、ちょっと無理してでも、行くっていったのかもしれない。
しかし、肝心のアンは、来てほしくないという気持ちに襲われた。障害を持つ妹を見られるのが恥ずかしい。
あんなに元気になってほしいと思ってたのに、私が妹を守っていくんだって思っていたのに、そんな気持ちが自分の中に出てくるなんて、ショックだったにちがいない。
だけど、そんな気持ちになるのは仕方がないと思う。人間だもの。
(あなたなら、どう思いますか?)
強い気持ちをもつことの大切さ
運命を受け入れつつ、他人の目線もどこかでふんぎって、どう思われてもいい。自分たちはこう生きていくのだ。それが自分たちなんだ。
そんな心境にいたり、勇気を持つためには、人としての強さが求められる。
そんな運命を背負えるくらい強い人に、神さまはそんな運命を与える。と聞いたことがあるが、こんな風に、自分はやれるだろうか。
他人の目線を気にして、やりたいこと、やるべきことをやらないというのは、ダメだなとつくづく感じた。
まとめ
重たいテーマの本ですが、強く生きていくために必要なこととか、自分の軸をぶれずに持つとはどういうことかとか、考えさせられる本です。
まずは、心に浮かんだ自分の気持ちを、そのままに感じてみてください。
読書感想文の書き方に迷う人は、こちらの記事をどうぞ。
グッとくる読書感想文の書き方と2016年の課題図書(青少年全国コンクール) - Voyage of Life