今年もいよいよ夏休みです。
恒例の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書が発表されていますね。
今日は、改めて「読書感想文の書き方・コツ」をまとめた上で、2016年の課題図書がどんなものかについて紹介したいと思います。
読書感想文の書き方については、今回、まとめのみですが、今後もう少し詳しく書いた記事をUPしていきたいと思ってます。
1.読書感想文を書く心構え
読書感想文に正解はありません。
うまく書こうなんて、最初から思う必要もありません。
ただ、自分が感じたことを、その熱い心の動きを、人に伝えればよいのです。
どう感じたか、それはあなたの自由なのです。
ただし、日記ではありません。
他人が読むということをわすれずに、独りよがりにならずに、しっかりと自分の思いを伝えましょう。
人は一人では生きていけませんから、自分が感じたことや思いを、いかに他人にわかってもらうかが大切になります。
いわゆるコミュニケーション力というやつです。
大人になると、なおいっそう必要になるこの力を、子供のうちからトレーニングするために、読書感想文を書くのです。
書くための心構えがもう少し気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
2.読書感想文を書くときの5ステップ
本をふんふんと読んで、いきなり原稿用紙に向かってうーんと考え始めていませんか?
それは、ちょっと難しいやり方かもしれません。
つぎの5つのステップをとれば、書きやすくなります。
(1) 書きたいことを箇条書きでたくさん挙げる
(2) (1)のうち、自分が一番伝えたいことを3つ選ぶ
(3) 文章の構成を考える
(4) 書く
(5) 見直しをする
詳しくは、こちらの記事をチェックください。
書きたいことを挙げるためには、読んでいるときから、書きたいこと・伝えたいことを意識しながら、メモしながら読む方がいいです。
斎藤孝さんは、「だれでも書ける最高の読書感想文 (角川文庫)」の中で、3色ボールペンでマークしながらの読書を推奨していますが、メモせずに本を読むことを、まるで、虫取り網を持たずに虫取りに出かけるようなものだと言ってます。上手いこと言いますよね。
3.読書感想文の構成の基本
構成にはある程度、型やパターンがあるようです。
例えば、
- 書き方の5つのステップの(2)の中で絞り込んだ3つのうち、一番書きたいと思ったものからずばっと書き始める。
- なぜ、この本を読もうと思ったかから始める。
- グッときた本の中のセリフを、いきなり引用するところから始める。
などなど
詳しくはこちらをご覧ください。
4.読書感想文を見違えるほどよくするためのコツ
誰にでも書ける文章だとつまらないです。
自分にしか書けない、自分目線の文章を書きましょう。正解なんてないんだから。
本の中で「グッときたこと」を伝えるときに、なぜそれが自分にとってグッときたのかを、自分の体験を挙げながら、熱く、ちょっとオーバーなくらいに語るのです。
2015年の課題図書紹介と読書感想文のコツを紹介した記事にも書きましたが、作家の村上春樹さん曰く、思い切って脱線して好きなことを書くのが、読書感想文を面白くするコツだそうです。
読む人は、そんな意外性を期待しているわけですね。
以上は、斎藤孝さんの「だれでも書ける最高の読書感想文 (角川文庫)」を大いに参考にしました。
5.2016年の課題図書
ということで、今年はどんな課題図書が挙げられているでしょうか、ざーっと挙げておきます。
いくつかの本については、また個別の紹介記事を掲載予定ですので、チェックしてみてください。
小学校低学年
ボタンちゃん
この本で、グッときたところ、感想文を書くためのヒントをまとめました。
ひみつのきもちぎんこう
グッときたところを以下の記事にまとめました。
「ひみつのきもちぎんこう」を読んで(2016年読書感想文課題図書)
みずたまのたび
この本を読むポイントをまとめました。
アリとくらすむし
小学校中学年(3・4年)
二日月
この本を読んで、グッときたところ。
「二日月」を読んで(2016年読書感想文課題図書) - Voyage of Life
さかさ町
木のすきなケイトさん:砂漠を緑の町にかえたある女の人のおはなし
グッときたところを以下の記事にまとめました。
「木のすきなケイトさん」を読んで(2016年読書感想文課題図書)
コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業
何かを熱く伝えるって、いいなあと感じさせる本です。
「コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業」(2016年読書感想文課題図書)のあらすじとか読むポイントはこちらです。
小学校高学年(5・6年)
茶畑のジャヤ
ワンダー
ここで土になる
この本でグッときたところを以下の記事にまとめました。
大村智ものがたり:苦しい道こそ楽しい人生
中学校
ABC!曙第二中学校放送部
白いイルカの浜辺
生きる:劉連仁の物語
高等学校
タスキメシ
ハーレムの闘う本屋:ルイス・ミショーの生涯
シンドラーに救われた少年
今日は以上です。
それぞれの本の具体的な紹介記事も載せていきますので、ご期待ください。。