この本は2017年読書感想文コンクールの課題図書(小学校低学年の部)になっているものです。
文の量としてはそれほど多くないのであっさり読めるし、おもしろいお話です。
印象に残ったポイントを挙げておきます。
巣箱の起源てそうだったんだ
鳥が大好きだったベルレプシュだんしゃくというドイツの人が、100年ほど前に、たくさんの鳥に会いたくて考えた末に作ったのが巣箱。
自分の家の周りの木々に数千個も巣箱を取り付けた。
ドイツ中の木や森が葉巻虫という害虫にやられたときに、この男爵の家の周りの木々だけが助かったことで、いっきに巣箱が普及したのだとか。なぜかわかりますか?
好きなことにこだわることの大切さ
彼にはたぶん、世界的に巣箱が普及するきっかけを作りたいとか、そんな想いはなかったのだろう。
自分がやりたいことにとてもこだわって行動したことが、たまたまだけど、こういう結果になったのだ。
好きなことにこだわり、のめり込むことは、とてもすばらしいことだというひとつの例を示している。
いろんな形や素材の巣箱がある
いろんな形や素材の巣箱があるそうです。
ペンギン用の巣箱もあるのだとか。
ヘビを寄せ付けないような場所におけるかたちとか、そこにはいろんな工夫があるのだ。
巣箱ひとつとっても奥が深い。
自分だったらどんな巣箱作る??
木を切ることは鳥の住処を壊すこと
巣箱を作ることは鳥の家を作ってあげることだが、その一方で、ぼくらは木を切りたおして、家の材料にしたり、割り箸にしたりしている。森を壊して鳥の住むところを奪うということを実はやってしまっているのだ。
自分の行為が自然とつながっているということを、少し子供たちが感じるきっかけになるかもしれない。
この本読んで、ちょっと巣箱を作って置いてみたくなったわ。実家にね。。
読書感想文のヒント
読書感想文を書くという人に向けて、少しヒントになりそうなことを挙げておきます。
- 身の回りで巣箱をみたことありますか?
- この男爵にとっての鳥のように、大好きなことありますか?
- あなたなら、誰のためにどんな巣箱を作りますか?
- こんな巣箱があったら面白い!というものありますか?
- 木を切ること、木で作られたものを使うことをどう感じますか?
- 木を切らないわけにもいかないなかで、どうすればいいでしょうか?
読書感想文のコツや他の課題図書はこちらを参照ください。
グッとくる読書感想文を簡単に書く方法と課題図書(青少年全国コンクール)2017年版 - Voyage of Life