Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

「ちいさなちいさな:めにみえないびせいぶつのせかい」を読んで(2015年読書感想文課題図書)

先日の記事「読書感想文のコツと課題図書 2015」で、2015年の読書感想文全国コンクールの課題図書として挙げた「ちいさなちいさな(めにみえないびせいぶつのせかい)」は、小学校高学年(5、6年)の部の課題図書になっているものです。

今日は、この本について、少し具体的に紹介したいと思います。

 

 

■どんな本か?

目には見えないけれど、身の回りに存在する微生物に焦点を当てたイギリスの絵本。微生物という一見ハードな題材が、かわいいイラストで描かれています。

■読むポイント

・目に見えない世界がある

びせいぶつは、とてつもなく おおきな しごとを している、 ちいさな ちいさな いのちだ。
この本を読めば、目には見えなくても、いろんなところに、ものすごい数の微生物が存在していて、それらは、ちゃんと目に見えるほどの仕事をしているということを知ることができます。 中学年の課題図書「ぼくはうちゅうじん:ちきゅうのふしぎ絵本」では、星や宇宙などの天文学的な大きな世界のなかで、人間はなんて小さい存在なのかということを感じさせてくれましたが、この本は人よりもさらに小さいミクロの世界が存在して、そこにも人は影響を受けているということを感じさせてくれます。
日常のすぐそばに、目に見えないけれど、ものすごい世界があるということを実感することは少し難しいかもしれませんから、それが高学年向けの本になっている理由なのかもしれません(ひらがなが多く使われていることとはギャップを感じますが)。
 

・倍倍で増えていくイメージ

分裂して倍倍で増えていくスピード感とボリューム感が、イラストからつかめると思います。倍倍ゲームでの増え方は、知っておくべき感覚ですよね。
 

・微生物とともに人は生きてる

プランクトンとかは、理科の授業でも出てくるでしょうから、そこそこイメージを持てるかもしれませんが、身の回りでどんな微生物がいて、どんな働きをするかというのは、なかなか学ぶ機会がないかもしれません。
病気の原因になるウイルスや菌、ヨーグルトのビフィズス菌くらいはさすがに知ってるかもしれませんが、体の中にたくさんの微生物が普通に住んでいるという事実は結構ショッキングなことですよね。
土のなかに死んだペットを埋めたら土に還ることとか、なんとなく知ってますが、微生物のせいだと知ったのは、いつだったでしょう。

■まとめ

目に見えない世界を感じ、受け容れることで、また人は成長するのだと思います。そんなきっかけになるかもしれない1冊です。

 

ちいさなちいさな―めにみえないびせいぶつのせかい

ちいさなちいさな―めにみえないびせいぶつのせかい

  • 作者: ニコラデイビス,出川洋介,エミリーサットン,Nicola Davies,Emily Sutton,越智典子
  • 出版社/メーカー: ゴブリン書房
  • 発売日: 2014/08
  • メディア: 大型本
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