小川洋子さんの「ボタンちゃん」は、とにかく絵がかわいくて、やさしい気持ちになれる本です。2016年の小学校低学年(1.2年生)の課題図書です。
気になったポイントは以下のようなところでした。
モノは使わなくなる
モノはいつか使わなくなります。
特に、子供の場合は、必要なものが変わっていってしまうから、余計に目まぐるしい。
そして、存在を忘れていってしまう。
タンスの裏に転がったボタンちゃんが出会った、赤ちゃんのアンナちゃんが使ってきたガラガラやよだれかけやぬいぐるみ。
みんな寂しくて泣いていた。
モノの気持ちを想像してみよう
モノがあふれてるこの時代。
泣いていたガラガラやぬいぐるみのシーンでは、モノにもこんな感情があるのかなと想像し、もう少しモノを大切にしようという気持ちになるかもしれません。
でも、やっぱり、思い出のモノって、ありますよね。
ボクはなんだろう。母の手作りのドラえもんの人形かな。
姉とお揃いだったけれど、ボクのは、片方の目をつぶっているやつだった(ウインク) 。
あの人形、どこにいっちゃったのかなあ。
思い出箱を作ったお母さん
巣に戻ると、こんなにタンスの裏にモノを置いたままなんてことあるの?と思ってしまう。
アンナちゃんのお母さんは、今回のことをきっかけに思い出箱を作りました。
うちでは、「もう、使わなくなったモノは、思い切って捨てなさいっ。机の上とか物入れの中に置き場がなくなるでしょ?」というセリフがよく聞かれます。
こんな箱を作ってたら、いろんな思い出の品が出てきちゃうから、部屋が狭くなっちゃうよーと大人目線の自分をまたまた隠しきれませんが、子供はこのお話から、どんなことを感じるのでしょうね。
読書感想文のヒント
読書感想文の手がかりを少し挙げておきます。
- 自分が小さい頃に使ってたなぁって、思い出せるもの、ありますか?
- 今、すごく大事なモノってありますか?
- 大好きだったのに使わなくなったもの、どうしてますか?
- 一度、タンスやベッドの下に眠っている宝物を探してみてはどうでしょう。何か見つかりましたか?
以下の記事もぜひご覧ください。
グッとくる読書感想文の書き方と2016年の課題図書(青少年全国コンクール)