クリスマス、どう過ごされましたか?
ボクは、大阪のユニバーサルスタジオジャパンに行って、家族5人で過ごしました。
帰り道。車の後ろで爆睡する子供たちの姿を見ていると、ああ、ボクは3人の子供の父親なんだなぁと改めて感じてしまいました。
いや、ほんとに、この3人がいてくれてることは、キセキとしか言いようがなくて、そのことを忘れちゃダメだなって改めて思ったわけで、今日は、ちょっと昔の話ですが、3人の子供を持とうかどうかという迷いを振り切って、3人目が誕生したときのことを、振り返って、昔のメモから記事に起こしてみました。
3人目の子供を持つかどうか、悩んだこと。
1. 増える出費に対応できるか
いきなり、現実的な話だが、これが一番気になっていた。
給料は普通。嫁さんは専業主婦。
子供一人を育てるということは、3000万円くらいのコストを要するらしい。
そんな我が家が、3人の子供を無事に養っていけるのだろうか。
少子化対策で、保育園の待機児童を減らすとか、いろいろ言われているが、それはあくまで共働き世代か、共働きをキープするかを迷う人たちへの対策であって、すでに専業主婦を擁する我が家にとっては、何の意味もなかった。
少子化とは言え、小学生から中学、高校と、やはり、それなりに塾や習い事をして、能力を身につけておかないと、単純作業は人工知能やロボットに奪われる時代であるし、知識を糧に価値を生み出すことが求められる知識社会において、教育費をケチるわけにもいかない。
そんな中で、そこそこの暮らしをしていきたいが、金銭的に大丈夫か?という不安が大きいのだ。
2. 部屋が足りなくなるだろうな
これも現実的な不安だった。
3人の子供に贅沢させる気はないが、今の家には個室が2つしかない。
上の子2人は女の子なので、仲よく、1つの部屋で大きくなってもらうとして、 もう一つの部屋は、夫婦の寝室となるだろう。
そうすると、3人目は、どこで寝るのだ?
この家では暮らせなくなるのか?
家って、もう1軒買えるのか?
3. 望みどおり生まれるとは限らない
今でも十分幸せだ。
かわいい娘たち(と嫁!)に囲まれて、これ以上何を望むのだ。
贅沢にも、ほどがある。
特に、娘たちはたまにはケンカするが、本当によく一緒に遊ぶ。
娘2人で本当によかった。
かわいいし、最高である。
3人目の子供が男の子とは限らないし、健康とも限らない。
出産後の嫁さんの体に負担がかかるかもしれない。
今の状態を失うリスクを考えると、今のままでいいじゃないか。
そう思ってた。
それでも息子がほしいという思いが消えなかった。
自分の息子はどんな奴だろう。
育ててみたい。
一緒に遊んだり、サッカーしたり、釣りをしたり、世の中の話をしたり、悩んだりしながら、息子との時間を過ごしてみたい。
また、自分に何かあった時に、女の子ばかりの家族だと心配だ。
そのときは息子がいると心強い。
息子がいれば、安心して死ねるだろう。
そして、新しい命を生み出せる凄さに気づいた
母の死が、おおきなきっかけになったのかもしれない。
6年前に、母親を亡くした。
くも膜下出血というやつで、前の週末にも元気で会ってたのに、突然の別れが襲ったのだ。
とてもつらかった。 こんなに悲しいことが世の中にあるのかということを思い知らされ、人の命のはかなさと大切さをひしひしと感じた。
そして、ふと気づいた。
今ならば、自分たちには新しい命を生み出せる可能性がある。
生まれてくるのは息子か娘か、そんなことはわからない。 健康ではないかもしれない。
しかし、ボクらには、新しい命が生み出せるのだ。
新しい命の誕生
そして、3人目が欲しいなーという漫然とした気持ちを嫁さんとも共有しつつ過ごしていたが、不意にそのときはやってきた。
お正月も終わって、あれっ?ということになり、新しい命が宿っていたことに気づいたのだった。
まったく予想外のタイミングだった。
そして、それがたまたま、男の子だったのだ。 原発の止まったなかで、停電とかの不安も感じながら、暑い夏を乗り切り、息子は4年前の8月末に誕生した。
息子が産まれた日、僕は、これ以上ない幸せを感じ、ガッツポーズをして雄叫びをあげながら、街を走りたい気持ちになったのを覚えている。
4年経った今思うこと
頭で冷静に考え始めると、この時代において、なかなか3人の子供を持つという選択は、かなりチャレンジングです。
そして4年経った今、
予想に違わず、家は手狭になった感じはあります。テントよりは広いよねと、時々キャンプに行って快適中毒にならないようにしています。
車は、最近、大きめのワンボックスにしたので、きょうだいのケンカが減りました。
そして、教育費。塾の話になると、やや深刻になります。
つまり依然として、これからどうなることやらという感じです。
しかし、ホントに悔いがない。
悔いがないというのはこのことだと思う。
あとは思い切り父として、やれることをやるだけという心境です。
とにかくもう嫁さんには、頭が上がらんと思ったあの夏のことを、たびたび思い出しておこう。
ありがとう。