「レイナが島にやってきた!」は2018年読書感想文コンクールの小学校3年生、4年生の課題図書にになっているものです。それなりの厚さがある物語です。
印象に残ったところを少し挙げておきます。
契約子供ってなんだ?
都会から島にやってきたレイナには両親がいない。
里子として島の方に引き取られて、島にやって来たのだ。
やっぱりこの子の親になることはやめます。という契約破棄の状態を恐るレイナは、必死で家の手伝いをしているようだ。
親が健在という恵まれた境遇で育った子供たちには、そういった契約を意識するレイナの気持ちを想像するのは難しいかもしれない。
聞くのも自由 答えるのも自由
みんな、いろいろ抱えていることもあり、そこをずけずけと聞くことは、子供ながらに遠慮するのが普通らしい。
そこをレイナはズバッと聞く。
「答えたくないときは、言いたくないって言えばいい」
答えるのも自由だから、聞くのも自由なのだ。
遠慮していると、分かり合えないことがある。
一歩踏み出す勇気をもつときに、これは使える考え方である。
大自然を感じながら思い切り生きている
子供のように無邪気でいられないような境遇のなかでも、大自然のなかで、それをたっぷりと味わいながら過ごすレイナの姿が描かれている。
都会の子供たちは、なんだか、たくさんの習い事に追われながら、自然を味わうということが少ないように思う。
もっと自然を味わう余裕を持ちたいと感じた。
読書感想文のヒント
読書感想文を書く人に向けて、こんな切り口はどうでしょうか?
- もう、うちの子じゃありません。と言われたことはありますか?どんな気持ちになりましたか?
- 友達に何かを聞きたかったけれど、遠慮したことはありますか?
- 聞くのも自由という話について、どう思いましたか?
- 自然の美しさとか感動を感じたことはありますか?
- 好きな風景は何ですか?
その他の課題図書や読書感想文の書き方など、こちらの記事もぜひご覧ください。
グッとくる読書感想文の書き方と2018年課題図書(青少年全国コンクール) - Voyage of Life