Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

サッカー風間八宏監督に学ぶ指導者として親として大切にすべき14のこと

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こんばんは。ぐもじんです。 

先日のJリーグYBCルヴァンカップは、セレッソの優勝となりましたが、やはり川崎フロンターレの攻撃サッカーは素晴らしいものでした。

川崎フロンターレの前監督として多くの若手を育て、かつ、ベテランの大久保嘉人選手や中村憲剛選手の大活躍を生んだ風間八宏氏は、どのようなことを大切にしてチームを作り、選手と向き合っていたのでしょうか。

風間八宏氏の本「超「個」の教科書 -風間サッカーノート-」の中に、彼の考え方、そして、子育てや教育において大切なヒントがたくさん詰まっていました。

今日は、そのなかから、指導者として、親として、大切にすべきと感じたことをピックアップして紹介します。

 

1.まずは個人がフルパワーを出せるようにする

組織の枠をまず作ると、個人がそこに合わせ、求められていることをやろうとしてしまいます。そのうち、求められていることだけをやろうとしてしまいかねないのです。

個人がまずは思い切りやれる環境を作ること。

それから、個人と個人をつなげていけば良い。 

原文はこちらに。

 

2.まず上の選手を伸ばすことで下も上がってくる

上の選手がうまくなれば、下の選手もうまくなるらしいです。

子供のサッカー教室を見ていると、上の選手の方が意識が高いし、気づいていることが多いので、少しの指導でさらにうまくなる。

そういうなかで、下の選手にもっと配慮した指導をしてほしいと思うこともありますが、みなうまくなりたいという気持ちさえ揃っているならば、このやり方のほうがチーム全体のレベルを高めやすいということなのだと思います。

やる気のない子は置いていかれるのみですが・。

 

3.自分の才能に気づかせてあげること

プロの世界にまでくる選手は、みんななんらかの才能を持っている。

差がつくかどうかは、自分の才能に気づいているかどうかだけらしいです。

自分が何を持っていて、何を伸ばせば良いのか。

指導者の役目は、それに気づかせてあげることなのです。

 

4.欠点を見ない

長所を伸ばすために、欠点は見なくても良い。

こんなことができるのか。と、驚きをもってポジティブに観察しましょう。

そうした眼差しが、積極的にチャレンジできる雰囲気を生み出すのだと思います。

 

5.本気になるまでやらせない

本人が本気になっているかどうかに、風間さんはこだわります。

本気になっていない。やらされ感があるようななかでは、むしろやらせない。

それくらい、厳しいのです。

あ、オレ、やりたいんだわ。そう気づくまで待つということなんでしょうね。

親は親身になりすぎて待つことは難しい。時間のロスを恐れてしまいますから。

しかしあえて、お前の人生だろうと突き放してやることが愛なんだと思います。

 

6.逃げ道をつくらせない

風間さんは、人のせいや物のせいにしないことが、個を伸ばすための必須の姿勢だと言ってます。

ボクも、そんなに子供をしかることはないですが、人のせいにする言動には目を光らせています。

どんなときだって、自分でやれることが残っている。それを全てやりきっていないのに、他人や物のせいにして、今の目の前の課題から逃げてしまっては、成長はありません。ここぞというときに逃げてしまうことになるからです。

 

7.うまく刺激を与える

練習では、継続と刺激が大切です。

刺激を与えるためには、選手をとにかくよく見ることだそうです。

どんな風にやっているか、マンネリになっていないかを見ながら、面白いことをやっていたら面白いねと伝えたり、ちょっと違うやり方を伝えたりして、刺激や新しい気づきをプレゼントするのです。

 

8.自分に期待させ続ける

まだまだやれるんだということを自分で思えることが大切です。

自分のことを誰よりも信じることができるのは自分です。

誰よりも強く望むことで、細かいところにもこだわれる。そうして技術が高まるのだ。

 

9.自由にしてあげる

人間は、やれと言われたらやりたくなくなります。

自由にしてあげましょう。

自分で目標を設定し始めるまで待つのです。

 

10.目標をフレーズ化する

川崎フロンターレでは、攻撃サッカーをしようという代わりに、5−0で勝とうと伝えたそうです。やりたいことを、みんながイメージして行動に変えやすいフレーズで伝えることが大事になります。

 

11.怒るときは「お前にできないわけがないだろう」

感情で怒ってはいけません。

どんなに強く言ったとしても、心は冷静で、あえて言うということなんです。

怒るときは、期待していることをメッセージとして添えましょう。

「お前にできないわけがないだろう!!」

 

12.監督は笑っていろ

監督が笑っているときはうまくいくのだそうです。

どんな局面にあっても、その状況を監督や親も楽しんでいなければならないのです。

親自体が冷静さを失って焦燥感に乗っ取られていたとしたら、子供にもその焦りが伝わって、落ち着いてチャレンジできなくなってしまうのです。

どんなことがあっても、この状況を楽しんでいきましょう。

 

13.プレッシャーはかけない

本人が持っているものを出し切ることが大切です。

そのために、プレッシャーが邪魔をするかもしれません。

プレッシャーはかけずに、送り出しましょう。見守りましょう。 


14.エースがイライラしているときは放っておく

エースを信じましょう。

エースですからイライラすることもあるでしょう。

興奮しているときは、何を言っても無駄です。

本人も後でわかるでしょうから、放っておきましょう。

うちの長女も、信じようかな。

 

まとめ

以上、風間八宏氏の本から、指導者として、そして、親として、大切にすべきだなと感じたことを14つ、抽出してまとめました。

サッカーの話も、「動きすぎるな」とか、具体的で意外な話がたくさん書かれていましたが、そう言われたらそうだよなあと納得できるものでした。もっと考えながら、生きていかないといけないと思いました。

風間氏が今シーズン監督をされている名古屋グランパスエイトからも目が離せませんね。

上記は、ボクの解釈も含まれていますので、気になった方はぜひ原著を確認ください。

超「個」の教科書 -風間サッカーノート-

超「個」の教科書 -風間サッカーノート-