Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

サラリーマンは豪華客船の乗客なんかじゃない

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先日、サラリーマンとして気になる記事がありました。こんな言葉が載ってました。
例えるならば、サラリーマンは大船に乗った乗客であり、起業家は小舟の船長です。

「タイタニック」に乗って死にたくないから起業した サラリーマンは大船の乗客であり、起業家は小舟の船長である | JBpress(日本ビジネスプレス)

 

サラリーマンと起業家の違い

どういうことが書かれていたかと言うと、次のようなことです。

サラリーマンは至れり尽せりで、豪華客船に乗っている乗客のようだ。
しかし、船は突然沈没することがあるにもかかわらず、沈没するまで何も知らされない(タイタニック号のように)。
一方、起業家は、不安定な中でやっていかなければならない大変さがあるが、難しい状況になったときには、それに対して最善を尽くした上で、納得して死ねる。
私は、そこが決定的に重要なのだと思います。単に安定的に生きようとすればサラリーマンで良いでしょう。しかし、自分の人生に責任を持って生きようとすれば、起業家という選択肢は妥当であり、必然だと思いました。
その違いが決定的に重要だったから、筆者は起業家への道を選んだのだそうだ。
自分の人生に責任を持って生きたかったから、サラリーマンではなく起業家になったというのです。むむっ。
 

サラリーマンは豪華客船の乗客なんかじゃない

サラリーマンは、確かに至れり尽せりと言えるのかもしれない。
起業家ほどハラハラすることもなく、給料が毎月入ってくるのはありえないほどありがたい。そこは同意する。
そして、会社の方針に口出しをするチャンスもあまりなければ、それが事細かに説明されることもないことも事実である。
ただ、売上や利益を上げよ。
そして身体には気をつけて。
不正はするなよと言われるのだ。
 
だけどね。

豪華客船かどうかはわからんけども、「乗客」なんかじゃないよ。
 
サラリーマンは、船のエンジンを作ることができる。
ていうか、働いてる誰かがエンジンを作りつづけてるから会社はやっていけてるんだけど、「乗客」は、エンジンを作れないでしょ。
そこが決定的に違う。
 

サラリーマンは船のエンジンを作ることができる

確かに会社の方針に口出しする機会は少ないかもしれない。
しかし、こういうことがやりたいと声を上げることはできる。日々、小さな改善を積み上げていくこともできる。
 
声を上げて、やってみて、うまくいけばそれは言うことないし、もしだめだったとしても、納得はできる。

 例えば、
  • 営業には、同じモノやサービスなんだけど、いっきにお客さんを引きつけたり、お客さんとの関係を構築して、難しい話をすーっと通してしまったり、新しいニーズを発掘する力がある。
  • 調達には、ベンダーとの協力関係を築きながら、よい材料や部品などを安定して安く手に入れる力がある。
  • 経理には、働く人たちの仕事をやりやすくしたり、見える化したりして、利益を高める方向にみんなをサポートする力がある。ていうか、やらなくちゃいけない中のことをやってくれてるから、他の人が集中して外を向ける。
  • 設計や研究開発部門には、今までなかった新しい製品や商品、サービスを創り出す力がある。お客さんの形にならない要求を形にしていく力がある。
  • 製造部門には、新しい製品をほんとに現物にし、高い品質を確保してトラブルなどを防ぐ力がある。
 
それらは会社のエンジンになる。
 
どんなパワーを持っていて、どんな海に強いエンジンなのか。
それによって、会社の方針だって、勢いだって、変わってくる。
サラリーマンだって、会社の方針を変える力を持っているのだ。
ただ、その実感を持ちにくいけどね。
 
言われたことをただやるのではなく、やるべきこと、そして特に、やりたいことをやる。
サラリーマンであっても、そういう風に自発的に生きて行くことはできる。
自分の人生に責任を持ち、納得して死ぬことはできるのだ。
 
ただ、会社のエンジンをつくることにチャレンジしたりしなくても、漫然と会社にいるだけで給料が与えられる環境はやはりあるし、チャレンジする人が必ずしも報われないという理不尽な側面があることは否定はできない。
だから、よほどの志がなければ、易きに流れてしまう。
そこで、チャレンジをやめてしまう人は、やはり「乗客」なのかもしれない。

エンジンをつくる側に行くのか、乗客になるのかは、個人がどう生きたいかという価値観で決めればいい。それは、サラリーマンだから無理というわけではないと、ボクはまだ信じてる。

今日のまとめ

サラリーマンは豪華客船の乗客なんかじゃない。エンジンの作り手にもなれる。どう生きたいかで決めればいい。