ラリー・ページ、セルゲイ・ブリン、ジェフ・ベゾズ、バラク・オバマ、ピーター・ドラッカー、アンネ・フランク、マーク・ザッカーバーグ、藤井聡太。
彼らに共通するのは、なんだろうか?
それは、子供の頃にモンテッソーリ メソッドの教育を受けてきたことだ。
何を大切にしているメソッドなのか、日ごろの子育てに活かせることはないのか。
とっても気になったので読んでみた。
これからの時代を生きる子供たちに求められることと大人ができること
あらゆるものが飽和しつつある今、これからの時代を生きていく子供たちには、ますます以下が求められてくる。
- 得意分野を突き詰める力
- 枠にとらわれない発想力と実行力
- 驚くほどの粘り強さ
そんな力を伸ばすために、子供たちにはできるだけ、プチ社会でやりたいことをやるという経験をさせることが大切なんだと思う。
そのために大人ができることは、先日読んだ、サッカーの池上正さんの本「伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法」にも書いてあった「大人が消えること」なんだろう。
つまり、大人ができることは、子供たちの自主性を最大限サポートし、良い体験や環境を提供することなのだ。
自主性をサポートするために何ができるか。
自主性をサポートするとは、大人が存在感を消すことだとボクは理解した。子供たちを自由にしてあげて、まず自分で考えてやってみるという状態をつくるのだ。
大人にできることは、以下である。
- 環境を整え、道具を用意する。
- 子どもを観察し、気持ちに寄り添う。
- 何かに集中していれば、極力邪魔はしない。
- 良い距離感で寄り添い、子供たちが限界をむかえていれば、「なにか手伝おうか?」と声をかける。それまでは、じっとガマン。
- 大人のサポートの順番を待っている間は、自分でいろいろ試行錯誤してみておいてねと伝える。
- 失敗したら、落ち着いて、どうしたらいいかを一緒に考える。
良い体験とは何か。
モンテッソーリの幼稚園などでは、モンテッソーリ特有の道具を使って、自由時間に自分の好きな活動をするらしい。
あとは、年齢ごとにわけずに、同じ空間で助け合いながら活動していく。そういうことが、多様性を認める環境につながっているわけだ。みんなで、それぞれが何かやっている環境では、自然に何かをやりたくなるから、それはとてもいいよなぁと思う。
ボーイスカウトなんかも、これに近いようだ。
心がけるべきこととして、心に残ったのは
- 毎日、できるだけ、たくさん手を使う活動をすること
- 子どもの誤りを、大人が指摘するのではなく、できるだけ自分で気づかせるということ(モンテッソーリで使われる道具は、誤った場合には、自分で気づけるように配慮されているらしい)
- 興味を持っていることを、一緒に探求すること
家庭でできること
家庭でもできる、こころがけとしては、以下が心に残った。
- 子どもたちを人と比べずに、その子の違いを大切にし、ありのままの状態を、まるごと肯定すること。それが自信になり、挑戦しようという気持ちが起きる。
- 子どもが助けを求める前に先回りしてはいけない。「手伝って欲しいなら言ってね」というスタンスがよい。
- 自分のことを自分で選択させる。はじめは二択でもよい。
- 道具は自分で取り出して、使えるようにおいておく。
- 何かができた!というならばその達成感を共感する。「やったね!」「よかったね!」と。(褒めることよりもむしろ、達成感を一緒に味わうのだ)それが自信につながる。
- ダメなときは、なぜダメかという理由をしっかり伝える。一貫性は大切。
まとめ
多様性を受け入れ、柔軟な発想や問題解決能力を高めつつ、穏やかで優しい子に育つ。
そのためには、子供たちに自由と良い環境を与え、とにかく子供たちを丸ごと認めてあげることが大切だと感じた。
ちょっと手が回ってないくらいの保育園や幼稚園は、結構これに近い気もする。
とにかく、子供の気持ちをくみ取って先回りする行動が、悪だということを改めて思い知り、猛省している。すまない。身勝手な行動だった。
例によって、勝手な解釈も込めてしまっているので、気になった方はぜひ原書をチェックしてください。。