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読書感想文の本の選び方〜まずはこれを読め〜2019年版

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こんばんは。読書感想文の課題図書を読むことが夏の楽しみの一つになってしまっている、ぐもじんです。

夏休みの宿題の大モノ、読書感想文を終わらせるために重要なのは、まずはさくっと本を選んで、読んでしまうことです。

読書感想文の書き方については、これまでもいろいろ書いてきましたが、今年はこの大事な動き出しに関して大切になる本の選び方のコツについてまとめてみました。その流れで、「青少年読書感想文全国コンクール」 の2019年の課題図書から気になったものをピックアップしました。

 

読書感想文の課題図書は大きく2つに分類される

読書感想文の課題図書は、大きく2つに分類されると思ってます。

それは、知識系とストーリー系です。

知識系とは、誰かが何かを詳しく調べた内容が紹介されているもので、時々、ストーリー仕立てになっていることもあります。

今年の課題図書で言えば、「もぐらはすごい」「季節のごちそうハチごはん」「もうひとつの屋久島から―世界遺産の森が伝えたいこと」なんかがそうですね。

ストーリー系は、主人公に起こった出来事や心の動き、考えたことなどが描かれたものです。まぁ、そのままですが、物語です。知識系以外はだいたい、こちらなのではないでしょうか。

そして、舞台があります。知識系にせよ、ストーリー系にせよ、その本の舞台は、身近な世界から遠い世界(時には空想の世界)まで、さまざまです。

低学年向けの本は、どちらかというと、身近な世界のことを題材にしているものが多く、遠い世界を題材にしたものは、高学年向けになっているような気がします。より高い想像力を必要とするからですかね。

 

読書感想文の書きやすさ

では、知識系とストーリー系の本のどちらが、読書感想文を書きやすいのでしょうか?

自分の興味や感性次第なので、一概に言えないですが、一般的には、ストーリー系の方が書きやすいのではないかと思います。

ストーリー系では、感じたこと(共感したこと)を素直に書けばいいからです。そこから自分の話に持っていくこともできます。気づいたことを、これからの自分にどう生かすかを語ることができれば、さらにGoodだと思います。しかし、ストーリーの主人公に共感できるかどうか。これは読んでみないとわかりません。

一方、知識系の本は、たんたんと事実がまとめられているのが基本なので、その中から「へー、そうなんだー」という発見を拾い上げ、「なぜなんだろう?」と自分の考察をしっかり広げて、そこからさらに、自分が考えたことをどれだけ語ることができるかが問われることになります。自分の興味にヒットしなければ、「へー」で終わってしまい、なんとなく広がることも難しいのは、知識系の本の特徴でしょう。

 

すぐ読めるタイプの本をまずは読んでみよう

ということで、読んでみないとわからないというのが、結論です。

幸いなことに、読書感想文の課題図書には、すぐ読めるタイプの本が必ずノミネートされています(小学校までですが)。写真集的な本や絵本のような本です。自分の学年のなかの課題図書から、これらを探して、まずは何も考えず、さらっと読んでしまいましょう。

2019年で言えば、以下のような本です。

  • スタンリーとちいさな火星人
  • 心ってどこにあるのでしょう?
  • もぐらはすごい
  • そうだったのか!しゅんかん図鑑
  • 季節のごちそう ハチごはん
  • かべのむこうになにがある?

ただし、すぐ読める本は、基本は文字の量が少ないので、文章を書き抜くような読書感想文には不向きです。ただ、文章は少なくても、そこから、ものすごく感じいるものがあったり、自分の経験と重なるところがあったり、考えが広がったりすることがあります。そういう本が課題図書に選ばれているはずです!

もし、ピンとこなければ、やむなしです。少し文字数が多い本に乗り換えましょう。知識系の本はテーマや題材がはっきりしているので、ある程度内容も想像できると思いますので、目次などを読んで、興味があるキーワードがなければ、ストーリー系の本を選びましょう。

 

2019年の書きやすそうな本はこの2つ

2019年の課題図書で、読書感想文を書きたいとボクが感じた、すぐ読める本は、以下です。

 

かべのむこうになにがある?

この本は、ストーリー系のなかで、すぐに読めるという、ありがたい存在(絵本)です。

なぜか昔から存在する赤い壁に疑問を持ったねずみが、壁の向こうの世界を見にいく話です。

まわりの動物たちは、壁の存在を当たり前と疑わなかったり、考えることが面倒で思考停止になっていたり、壁の向こうの世界を見ることが怖かったりして、ねずみには辞めておけというのですが、ねずみは自分の好奇心と勇気でこれを乗りこえます。

知らない世界に足を踏み込む勇気の大切さを教えてくれるこの本は、ぜひ子どもたちに読んでほしいです。

特に、心に染み入ったのは、この言葉でした。

www.book-power.net

 

「かべのむこうになにがある」の読書感想文の書き方の参考に、こちらの記事もどうぞ。

 

 

 

もぐらはすごい

知識系ですが、シンプルな絵本にまとまっており、身近な世界に知らない世界が広がっている驚きを教えてくれます。知識系の本でいけば、身近な世界を題材にしているものの方が驚きが大きいので、ボク的には大好きです。

この本で、モグラがこんなに広い土の中の世界で暮らしているんだということに、ボクは驚いてしまいました。そして、そんな彼らが、どうしても土の中を出なければならないときがあること、そしてその理由に、またまた驚きました。

暮らしの中の驚きをとらえる虫眼鏡の視点をくれるこのような本は、子どもたちに、ぜひ読んでほしいですね。 

2014年の本だと「ひまわり」も、そんな本でした(「ひまわり」を読んで (2014読書感想文 課題図書))。

 

 

2019年課題図書のピックアップ

その他、気になった本をピックアップしておきます。

そうだったのか!しゅんかん図鑑

これも、身近なものに異なる視点をくれる一冊。

ろうそくが消える瞬間って、そうなんだとか、ミルククラウンの写真を撮ってみたい!という気持ちが沸き起こりそうです。

 

 

季節のごちそう ハチごはん

知らなかったです。こんな風に蜂の巣を探して、育てて、食べるという人たちがいて、そんな習慣があることを。特に、ハチの巣を探す方法に驚きました。 

心ってどこにあるのでしょう?

ほのぼのとした優しい本です。

確かに、心と身体はつながっているから、心はどこにでもありそうです。

きみはどう思う?って、子どもに聞いてみたい。 

 

スタンリーとちいさな火星人

なんか、さびしいときとかに、変な行動しちゃったりすることって、ありますよね。

さびしいだけなのに、なんか、怒られるような態度とっちゃったり。

あるんだよな。

子どもたちにも、この本を読んで、そんな自分のこととリンクした共感が生まれるのかな(そこまで自分を客観視するのは、ちょっと難しいかもと思ってしまいます)。

 

まとめ 

以上、読書感想文を書くための動き出し、つまり、本の選び方と、2019年の気になる課題図書について、まとめてみました。これは、あくまで、読書感想文をさっくり書くことを目的にまとめたものです。自分の世界を広げるためには、ピンと来ない本や少し長めの本を読んでみることも大事だし、それは夏休みだからこそ、できることです。読書感想文を書いた後は、ぜひじっくりと読書を楽しんでほしいものです。

いろいろ書きましたが、今日のポイントを以下にまとめておきます。

  • 知識系とストーリー系の本があることを頭におきつつ
  • まずは、すぐ読める文字の少ない課題図書をとにかくさらっと読んでみる
  • ピンときたら、その本で感想文を書いてみよう。
  • ピンと来なかったら、文字の多い本にチャレンジしよう。
  • そのとき、目次などを読んで興味がわかないなら知識系の本は辞めて、ストーリー系の本にしよう。
  • 2019年は、「かべのむこうになにがある?」「もぐらはすごい」がボクは好きでした。

これまでの読書感想文特集、こちらもぜひチェックください。過去の課題図書を読んで感想文を書いてみるという手もあると思います。

グッとくる読書感想文の書き方と2018年課題図書(青少年全国コンクール)

グッとくる読書感想文を簡単に書く方法と課題図書(青少年全国コンクール)

グッとくる読書感想文の書き方と2016年の課題図書(青少年全国コンクール)

読書感想文のコツと課題図書 2015

読書感想文のコツ 2014