キングコングの西野亮廣さんてほんとスゴイです。
お笑い芸人の枠を超え、もっと自由に、世界を面白くしたいと、TV界にしがみつくことなく、自分が好きなことをどんどん形にしていっている、すごい「芸人」さんなんですが、クラウドファンディングでお金を集め、夢のある絵本を作り上げたり、成人式に晴れ着が届かなかった新成人に向けて、大人として償いパーティを開催したり、何かと彼の行動から目が離せない。 そんな西野亮廣さんの著書「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」には、グッときた言葉がたくさんありましたので、紹介したいと思います。
問いを持つことから全てが始まる
人生をかけてこれをやろうというものに出会えたら本望だ。
その出会いは「問い」を持つことから始まる。
- これって、どうしてこうなんだろう?
- なぜ、こんなことしないといけないのだろう?
- こういうことってできないのかな?
大体のことは、これまでの偉人たちが解決してしまっているから、居心地の良い所でいい「問い」に出会うことは難しくなってしまっている。
だから、西野さんは、まだまだ整地されていない「足場の悪い所」に行くことを勧めている。
これを聞いて、試練や違和感に溢れた環境に自分がいることって、めちゃくちゃ大事だと感じた。だんだんいい大人になると、むしろそんな環境に身を置くことの方が難しいのだ。
とにかく、いい「問い」を持つことでスタートラインに立てる。そのためには試練や、なんじゃこりゃという違和感のある世界は、ウェルカムすべき状態なのである。
詳しい引用と記事は「1分★読書」のこちらの記事へどうぞ。
向かい風も推進力に変えられる
自分が見つけた問いに対して答えを探して動き出した時、世間から逆風が吹くこともあるだろう。それが世の中にとって新しいことだったらなおさらである。
しかし、向かい風も推進力に変えることができるという。無風状態が一番しんどいのだ。
多くのバッシングや炎上を重ねながら前に進んでいる西野さんのこの話はすごく説得力があり、あらゆる風を前に進む力に変える「ヨット」のように生きようという言葉は胸に残った。
お金の話と向き合うことで面白いことをやる選択肢が広がる
まずとにかく無料で誰かに尽くして信用を蓄える。そしたら、なにかをやったときにクラウドファンディングでみんなが応援してくれる。とか、
SNSは告知だけでなくて一人一人ダイレクトメールで「串刺しにしていく」。とか
人は知っていることを確認しにくるのがほとんどなので、ライブ映像は無料公開してしまえ。とか、
自分の頭で考えて、人間てこういうもんだから、こうじゃないか?というトライをものすごいスピードでこなしている西野さんのアイデアが余すところなく紹介されている。
すごいな、まだまだ世の中、いろんな選択肢がありそうだ。
好きなことで生きていくにはお金ときちんと向きあうべき - 1分★読書
自分が勝てるポイントを探してそれを活かした努力をする
ただ漫然と絵本を書くのではない。
絵本を書いて自分が勝てるポイントは何かをまずは考え、その自分が持っている有利な点を確実に活かせるやり方で絵本をつくり、売り出している。
そういう思考回路の一端には学ぶものが大きい。
具体的な話は、以下で少し紹介しています。
LOVEさえなければPEACEなんだよ
これはタモリ氏の言葉だそうだが、すごく印象に残ったので、とにかく挙げておく。
LOVE&PEACE!
なんだか聞こえのいい言葉だと思ってきたけれど、戦争ってなぜ起きるのかというところを突き詰めると、誰かを愛し、誰かを守りたいという気持ちがあるからなんだ。
当たり前のように聞こえてしまう耳障りのいい言葉に対しても、しっかりと考える姿勢の大切さを、この言葉から学んだ。
スタッフそれぞれの作品にしてあげる
他の人とチームとなって何かを成し遂げるとき、リーダーはスタッフのエネルギーを最大限に引き出す必要がある。
そのヒントは、「スタッフそれぞれの作品にしてあげる」ということだ。
自分の目指す世界観をうまく伝えてブレないようにする工夫が必要であるが、細かい工夫やアイデアの盛り込みをウェルカムして、スタッフそれぞれの思いがつまった作品をつくっていくのだ。
西野さんの言葉、わかりやすくてホント心に残るね。
スタッフそれぞれの作品となればチームの力は最大化する- 1分★読書
子供とはこういうものとか、決めつけない
子供の考えていることなんて理解しきれないし、これからの世界で求められることも予想できない。だから、なんとなく、子供ってこういうものでしょ?というようなラベルとかで可能性を押し込めてしまうことはやっちゃいけない。
これは、子を持つ親として、忘れないようにしないといけない、大事な考え方だ。
「仕事になるまで遊びなさい」の時代が来る
ロボットやAIが人間の仕事を奪っていく時代になるらしい。
銀行員とか、転職する人が増えているらしいし、人に残された仕事ってのは、正解がないような、今は仕事とは呼べないようなものになって来る可能性がある。
もちろん、今の世の中だって、理不尽にあふれ、ありえないほど非合理なところが多く、正解なんてなくて、人と人が交渉して協議して、納得解を見出すしかない難しいやり取りが溢れており、AIに何ができる?と思う。
自分で考えて表現して、相手の気持ちになって、共感しつつ、いい言葉を見つけながらコミュニケーションしていくという高度な技を、簡単にAIに奪われる気はしないわけだ。
しかし、一方でたくさんの単純作業やルーティンワークがあるのは確かであり、それをAIがサポートしてくれるのだとしたら、人間は暇になってくるだろうから、遊びの延長の世界に、仕事が回って来る可能性は高いだろう。
子供たちに対して、遊んでばっかりいないで・・というセリフは安易に使えないと思った。