Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

フランスで再びロックダウン

f:id:gumojin:20201030070406j:image

(写真はfrance 24より)

こんばんは。

フランスに赴任してから4ヶ月半。

すっかりブドウ畑の葉っぱも黄色くなり、10月が終わろうとしています。

 

そして、新型コロナウイルスの影響がまた来てしまいました。ロックダウンです。

昨日、マクロン大統領がテレビで演説しましたが、もうこの金曜から、理由もなく(理由書もなく)外を出歩けなくなります。

 

先週出された、夜9時以降は外出禁止という策に効果があったのかどうか、わからないタイミングで、次のステップに進んだというような気がします。やはり、医療関係の設備や対応状況が、ロックダウンの要否を決めるのですね。

 

領事館からの連絡内容

今後のためのメモも兼ねて、在マルセイユ日本国総領事館からのメールを抜粋しました。

1 感染状況全般に対する評価
・今日の感染状況は、2週間で感染者が倍増するなど、感染拡大が急速に進み、このまま感染拡大が続けば11月中旬には医療体制に限界が生じる。
・3月~4月との違いは、仏全土で感染が警戒水準まで拡大していることである。
・欧州でも驚くべき速さで感染が拡大している。
・高齢者、糖尿病、肥満、高血圧等の慢性疾患を持つ脆弱な人々が第一に守るべき対象者である。死亡者の85%は、70歳以上である。
・蘇生病床の35%は65歳以下であり、若い人も守られなければならない。はっきりとは判明していないが、20歳であっても、味覚・臭覚の消失、呼吸困難という症状が長期間続くことがある。
・春の流行時から働く医療従事者の負担軽減が必要である。
・集団免疫の獲得という考え方もあるが、そのためには人口の50~60%が感染する必要があり、その場合はさらに40万人の死者を出すこととなる。フランスはこの集団免疫の獲得は選択しない。
・現在、1週間に190万件の検査を実施。各地の保健当局は、1日に10万件もの電話を掛けて追跡し、感染の連鎖を止めようとしている。

2 全国的な外出制限の導入
・30日(金)から最短でも12月1日まで、海外県も含め、全国的な外出制限を導入する。
・本年3月に導入した外出制限との違いは、1.学校は閉鎖されない、2.仕事には行くことができる、3.高齢者施設(EHPAD及びmaisons de retraite)の訪問は可能であること。
・本年3月に導入した外出制限と同様に、証明書を持参の上で、仕事に行くこと、医療機関にかかること、介助・介護に出向くこと、買い物及び近所での散歩は可能である。
・家族以外の私的な集まり、公共の場での集会は禁止とする。
・万聖節(Toussain)のバカンスからの帰宅を除いて、自分の住む地域圏外への移動は不可とする。
・3月の外出制限と同様に、必需品を扱う商店以外は閉鎖される。多くの人を収容する施設、特にレストラン及びバーは閉鎖される。
・強化された予防措置を取りつつ、保育園、小・中・高校は児童・生徒の受け入れを続ける。
・大学等の高等教育機関は、オンラインでの授業となる。
・可能な職場では各所では改めてテレワークの導入が求められる。しかし、春とは異なり、経済活動は勢いをもって続けられる。
・行政窓口は開かれ、工場、農業、公共事業は活動を続ける。
・欧州域内の国境は引き続き開放され、欧州域外との国境は例外を除き引き続き閉鎖される(仏国外に居住の仏人は、帰国が可能)。
・高齢者施設の訪問は、厳格な衛生措置の下で許される。体に不自由がある人々が、必要とする柔軟性を享受できるよう望む。墓地は引き続き開かれる。
・空港等で到着時のスピード検査が義務付けられる。あらゆる渡航者は感染していないことが確定しない限り欧州域内に入国不可となる。

 

学校は閉じない

これは、少し驚きですが、学校は開けてくれるみたいです。

今、フランスでは、万聖節ということで子供たちは2週間のお休みだったのですが、来週からは普通に学校に行けるということです。

子供が学校に行くということを、大人が仕事に行くのと同じくらい、大事にしているということなのかもしれません。

ただ、先生も含めて、かなり厳重に入り口管理をしないと、あっという間に、クラスター感染が起こってしまい、即閉鎖ということもありえます。

子供たちは、せっかく学校に慣れてきて、フランス語の学びを続けていかないといけないタイミングなので、ぜひ、学校には踏ん張ってほしいものです。

 

欧州への入国検査

そして、最後のところが気になります。

到着時の検査で、感染していないことが確定しないかぎり、欧州に入国できない。ということは、検査がアウトだったら、どうすればよいということなのでしょう。日本みたいに、所定の宿泊施設みたいなところが準備されているのでしょうかね。。

そして、隔離はないのでしょうか。日本では、検査がOKでも、とにかく2週間隔離されるようです。その辺は、検査の精度との兼ね合いなのでしょうが、どういう論理になっているのでしょうね。

 

おわりに

とりあえず、明日金曜からのフランスでの外出制限を体験してみます。

嫁さんによれば、今日はやはりスーパーが激混みだったみたいですよ。