こんばんは。こんなにも、地に足がついていない状態で過ごした1か月は無かったかもしれないほど、3月があっという間にすぎてしまった、ぐもじんです。
実はこの4月から、海外赴任という野望が現実のものになろうとしていました。
（野望については、こちらの記事「海外勤務をめざすというアラフォーの野望」を参照ください）
そこに至るまで大変な日々を過ごしてきたのですが、さまざまな方々のご縁と後押しが結びついて、フランスへ赴任することが決まっていたのでした。
新型コロナウイルスの対応により延期へ
しかし、4月から家族とともに赴任するための最終準備期間となる3月の半ば、世界へ新型コロナウイルスが蔓延したことにより、延期になってしまいました。
直接的な要因としては、2020年3月17日、フランスをはじめとするヨーロッパが他国からの入域を30日停止としたことです。
EU、30日の旅行者入域制限を検討 外交官、医療従事者らは対象外 - 毎日新聞
半分くらいの荷物は、3月初めに船便に出していましたが、急遽、最終引越しを延期し、リフォーム工事や賃貸の募集も延期しました。
なんとか家が住める状態をキープできたわけですが、それは不幸中の幸いだったかもしれないです。
しかし、三人の子供たちには負担をかけることになりました。それがとても、申し訳なく思ってます。
1年生の息子
小学校1年生の息子は、急遽、休校となった2月末に、クラスのみんなにお別れを言いました。先生と相談し、みんなの前でお別れの挨拶をすることにしたのだそうです。
赴任の可能性が出てきた秋頃から、息子には、行くかどうか分からないから、まだ内緒だよと、伝えてきました。息子は実直にその言葉を受け止めて、友達にも軽口をたたかずに過ごしてきました。
しかし総理大臣が2月末の夕方に行った発表を受けて、突然に休校が始まることになり、彼のお別れの挨拶のタイミングは突然にやってきたわけです。
遠いところに行くという別れの挨拶を聞いたとき、涙が止まらなくなった友達がいて、その友達の涙を見て、息子も涙が止まらなくなったということです。
しかし、急遽延期となったことを受けて、息子は新2年生として、また学校へ行きます。先生もすぐに状況を理解してくれました。
小学校6年生の次女
次女は、中学受験をしたいと言って、塾に行って頑張っていました。
なのに、海外赴任の可能性が出てきたことで、中学受験を諦めてもらったという経緯があります。
フランスの学校に行くから、友達とおなじ中学にはいかないということを、友達にも伝えていたし、卒業式では、クラスのみんなから、お別れの色紙みたいなものをもらっていました。
ああ、フランスに行くんだな。こわいな。でも、どんなところだろうね。
不安と期待の入り混じる中で、いよいよとなった3月の半ばに、延期が決まったことを受けて、彼女は、友達と同じ中学に入学することになりました。友達は喜んでくれたらしいですが、微妙な感覚だったと思います。
中学3年生の長女
中学3年生の長女は、もっとも悩ましい状況です。
そもそも、赴任の話が現実化してきた後に、フランスの高校に入学して、普通に卒業するのは至難の技だということを聞き、ボクは絶望の縁にかられました。
南仏の方なので、普通のインターナショナルや日本人学校がないのです。フランス語でバカロレアの試験に合格しなければなりません。フランス語での高校の授業に、高校から渡仏した娘がついていくことは、並大抵のことではありません。
家族で一緒に行くということは無謀なのかもしれないと、非常に悩みました。
しかし、変化の大きな世の中において、みんなと違う経験を積んで、世界観を広げておくことが、ますます大切な世の中になるはず。これは絶好の機会になる。
長女ともよく相談した結果、一緒に行こうということになりました。
しかし、フランスの高校を卒業することが難しいことへの対策として、日本の高校卒業資格取得のためにも、通信制高校に入学することにしました。
そんな、子どもたちとの一大決心に支えられて、家族での渡航計画が成り立ったわけです。
しかし今回、コロナウイルス対応により渡航が延期されたことで、長女は、通学する高校がない状態で、4月を迎えることになりました。
フランス語を勉強し、オンラインで通信の高校の授業を学びながら、渡航できるその時を待つことになります。
まとめ
まさか、新型コロナウイルスの影響が、そこまで広がるとは思っていなかったわけですが、そんなこんなで、ボクと家族の新たな船出は、延期になってしまいました。
人生の新たな旅路に出ることを決め、さあ出航だという時を迎えた矢先から、嵐に見舞われて、出航できない。
がらんとした、半分引越しした家の中で、子供たちは元気に過ごしてくれています。
嫁さんも、なんとか強い気持ちを保ってくれています。
オヤジとしては、気持ち的には、正直、とてもしんどくて、崖っぷちにたたされているような気分です。
しかし、まあ、今はどうしようもありませんよね。
未来のことはわからない。
今ここでできること。
そこに集中してやっていきたいと思います。
もし皆さんから、アドバイスなど、ありましたら、ぜひ教えてくださいね。
